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建築士法では、延床面積が100㎡以上の建物(鉄筋コンクリート造などは30㎡超)は、1級・2級建築士か木造建築士の資格を取得した人でなければ設計・監理ができません。
これらの資格を持つ人は、設計・施工を一貫して請け負う工務店や、設計のみを業とする設計事務所に所属しています。
設計と施工を一貫して依頼するか、それとも別々にするかはそれぞれです。
医療の世界で医薬分業が徐々に進んできたように、最近はデザイン志向が強まっている時代背景もあり、住宅の設計を設計事務所に依頼するケースが増加しています。
施工を行う工務店も、設計業務を行っています。設計料は、設計事務所に依頼するよりも低価格です。理由は、費用が設計・施工の一本化で安くできる事と、自社の手慣れた共通仕様で設計をまとめることができるからです。
したがって、細かく図面化しなくても、過去の経験から腕のいい職人さんが施工できるメリットがあります。
ただし、見積時などによく確認しなければ追加工事が出ることもあります。設計内容よりも、長年の勘と経験が大切にされがちだからです。
とくに、電気の配線やガスの配管などの使い勝手はワンパターンな設計に流れやすいのでよく考えるべきポイントです。
設計事務所の場合は、設計内容で決まるので、建て主の要望にきめ細かく応じてくれます。予算や趣味、ライフスタイルにいたるまで細かく検討し、設計者と建て主のお互いが満足できるようにしていきます。
また、施工業者からは自由な立場ですから、設計意図をもっとも反映する方式が選べます。同時に施工にあたっては、施工会社に対して建て主の立場から代弁してくれます。
打合せでは、具体的な家族構成と好み、家族の生活ぶり、家具・道具・書類類のサイズや量、敷地条件、予算条件などを伝えるようにしましょう。
なお、設計事務所を通して施工会社を選ぶ場合、専門家の目で厳しくチェックされるので安心ですが、工務店に直接依頼するときには、アフターケアが万全であるかなどを事前に確認するといいでしょう。
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